フォトアルバム

「クロスカントリースキー」について

写真:1枚 更新:03/04 14:10 浅茅野小学校

浅茅野小学校では、冬期に行う体育の授業として、クロスカントリースキーやゲレンデスキーを取り入れています。北海道では、あまり雪の降らない地域(道南や道東)では、スケートを取り入れる学校もあります。大切なことは、何をするのかではなく、何のためにそれを取り入れているのかです。子どもたちにどんな力を身に付けさせたいのかを考えて、取り入れることが重要です。クロスカントリースキーは、ゲレンデスキーのように斜面を滑るだけでなく、平地や登りの滑走も体験でき、ポールを使うことで全身運動になります。浅茅野小学校の新体力・運動能力テストでは、シャトルランなどの持久力に課題が見られます。全校児童がバス通学ということもあり、体を動かす機会が少ないことも一因かと考え、中休みや昼休みには、体力向上を目指すメ ニューを曜日ごとに考え、実施しています。クロスカントリースキーは、初心者でも取り組める体力づくりとして、自分の課題を把握して、動きを持続する能力を高めるために最適な運動です。毎年のことではありますが、滑り始めは、子どもたちも笑顔ですが、疲れてきたり、飽きてきたりすると休憩時間が長くなります。ゲレンデスキーと違って、自分で足を踏み出さなければ、前には進みません。先生方は、周回のタイムを測定して記録をとるようにしたり、子どもたちのわずかな変化を見付けて褒めたりしたりしながら、子どもたちの意欲が継続できるようしています。子ども自身が、自分の体のバランスを上手くとれたり、体がスムーズに動いてスケーティングができることを実感すると意欲につながります。また、下級生が自分よりも周回数が多いと、「もう一周してこよう。」と頑張る姿が見られました。浅茅野小学校では、体力向上のために2014年に舘野校長先生が発案して、クロスカントリースキーを導入しました。クロスカントリースキーの道具やコー ス作成においては、教育委員会や歴代PTA、王子木材緑化や土地の所有の方々に協力いただいています。クロスカントリースキーが毎年続けることができる持続可能な取組になるように、授業のコース整備は、CS(学校運営協議会)の会議で楽農塾にお願いしています。毎週水曜日の9時頃に来校していただき、スノーモービルでコース上の雪を踏みしめます。とくに、前の日に雪が降ったときは、コース整備をしないとスキー板が前に進まなくなり、スケーティングもできなくなります。楽農塾の皆様には大変感謝しております。ありがとうございます。今年度は、暖冬でクロスカントリースキー授業を中止にする日もありましたが、子どもたちは、楽しく体力づくりをすることができました.

昨年よりパワーアップ「より成長している子どもたち」

写真:1枚 更新:2023/05/19 浅茅野小学校

 ICT機器の急速な進化に伴い、世の中の情報をスマホやタブレットで瞬時に手に入れることができるようになり、子どもを取り巻く環境が急激に変化し続けています。家庭での生活様式も変わり、自然界の中で直接体験を行う機会が減少し、子どもたちの体験活動が減っています。小学校においては、これまでの教育実践と新たな学び(主体的・対話的で深い学び)を融合させ、新しい時代を生き抜く子どもたちの育成が求められています。その中において、子どもたちの体験活動は、自ら学び、自ら考える力などの生きる力の基盤となるものです。しかし、体験をすること自体が目的にならないように、何のための体験なのか、体験することで、子どもたちにどんな力が身に付くのか、教育的効果はどうなのかなど目的をはっきりさせる必要があります。また、体験活動を行うための準備や時間、手間や管理をどうするのかについて、組織的・計画的に取り組む必要があります。  小学校3年生から6年生で学ぶ理科の学習指導要領の目標は、「自然に親しみ、見方・考え方を働かせ、見通しをもって、観察実験を行うことを通して、自然の事物・現象についての問題を科学的に解決するために必要な資質・能力を育成すること」です。その内容の中で、子どもたちが、植物の成長を観察したり、調べたりすることで、植物の成長を喜んだり、自然を愛する心情や態度が生まれてきたりすると明記されています。  小学校1・2年生で学ぶ生活科の学習指導要領の目標は、「具体的な活動や体験を通して、身近な生活に関わる見方・考え方を生かし、自立し生活を豊かにしていくための資質・能力を育成すること」です。その内容の中で、子どもたちが、植物の日々の成長や様子・変化に関心をもち、自ら働きかけるようになることと明記されています。  一般的に、小学校の栽培活動は、理科や生活科・総合的な時間を使うことが多いですが、教師や子どもたちの負担(毎日の草取り、水やり)が大きく、小さな鉢で育てたり、インターネットを見ながら植物の成長を学んだりするようになってきています。浅茅野小学校では、昨年度「子どもたちに作物を植える体験をさせてあげたいね。」と先生方の要望で、浅茅野自治会会長の玉田さんに、お願いをして実施しました。今年も先生方から、栽培活動を続けたいとの話がありました。子どもたちには、栽培活動を通して、作物の知識・理解を深めると共に、自然を愛する気持ちや作物に愛情をもって世話をする意欲や態度の育成を目指し、実施することにしました。今年も玉田さんにお願いをすると快く引き受けてくださいました。昨年は、いもと枝豆とトマトでしたが、今年は、いもと枝豆とトマトの他にピーマンや玉葱、キュウリも植えました。子どもたちと何を植えるのかを話し合って、収穫したら学校のピザ窯でピザを焼くとのことです。  当日は、玉田さんが、畑の1列目にいもを植える間隔や肥料の入れ方など、説明しながらお手本を見せてくださいました。2列目以降は、子どもたちが自分たちで考えて行います。昨年は、「さあ、やってみてください」と言われて、先生の指示を待っていましたが、今年は、今自分は何をしたらよいのか、どうしたらよいのかを考えて、スムーズに活動することができました。つまり、先生方の指示がなくても、自分で仕事を考えて動いたり、周りを見て他の子にアドバイスをしたりすることができていたということです。昨年から全ての教育活動において、先生方が子どもに思考する場面を設定して、主体的に取り組めるように指導したり振り返りをしてきた成果です。  最後に玉田さんからお話がありました。玉田さんは小さい頃、お父さんに「作物を植えると、毎日の水やりや草取りをしなければいけない。やりたくないのなら作物を植える資格はないよ。」と言われて育ってきたそうです。  今後、子どもたちは、当番を決めて自分たちで作物の管理をしていきます。きっと、毎日の水やりや草取りをしっかりしてくれることだと思います。 今後とも、学校教育においては、家庭や地域社会での体験活動の機会を増やしながら取組を進めてまいります。学校運営協議会や地域の会議などで、地域の方にお願いすることがあると思いますが、ご支援・ご協力をお願いいたします。

「地域の人に感謝の気持ちが伝わるかな」 子どもたちの会話から

写真:1枚 更新:2022/12/06 浅茅野小学校

 学習指導要領は、どの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、各学校で教育課程(カリキュラム)を編成する際の基準となるものです。各学校では、この学習指導要領や年間の標準時数などを踏まえ、地域や学校の実態に応じて、教育課程(カリキュラム)を編成しています。教育課程は、国語や算数などの各教科、道徳、外国語活動、総合的な学習の時間、及び特別活動(学級活動・児童会活動・クラブ活動・学校行事)で構成されています。4・5・6年生であれば、最低1,015時間の授業時数を確保しなければなりません。その他にもインフルエンザやコロナによる学級閉鎖や荒天による臨時休業など、不測の事態に備えた余剰時数も考えて計画を立てます。  日本では、高度経済成長期をピークとして授業時数は減少し、ゆとり教育を境に増加へとシフトチェンジしています。近年の社会情勢の変化(グローバル化やITOなどの人工知能の技術的な進展)により、子どもたちが学ぶべき資質・能力が増え、それに伴い授業時数が増加しています。そんな中においても、子どもたちが豊かな人間性を育む基盤となるのが、自然や社会に触れる体験活動です。学習指導要領の中にも、学校行事の項目の中に勤労生産・奉仕的行事という項目があります。内容は、勤労の尊さや生産の喜びを体得するとともに,ボランティア活動などの社会奉仕の精神を養う体験が得られるような活動を行うこと。となっています。しかし、特別活動の標準時数は、年間35時間(週に1コマ)であり、学級活動・児童会活動・クラブ活動を含めての時数になっています。学校では、授業の1時間ごとに子どもたちが学ぶべき内容が記されており、計画的に行っているので、なかなか時間を作り出すことが難しいです。私が今まで経験してきたボランティア活動は、休み時間にごみ拾いをしたり、花壇に花を植えたりする活動、挨拶運動やリングプル収集、赤い羽根募金活動などがありました。どの活動においても休み時間や放課後の時を使って行っていました。  浅茅野小学校では、日頃から地域の人にお世話になっているので、感謝の気持ちを行動で表そうと、放課後の時間を使って、全校児童で浅茅野交流センターの掃除をしました。大広間や和室、玄関、トイレなどを数人ごとに分かれて掃除をしました。子どもたちは、掃除機や雑巾を使って、最後まで丁寧に掃除をしました。掃除後に子どもたちは、「きれいにしたから、ここを使っている人に喜んでもらえるかな。」「地域の人から、声を掛けてもらったことがあるよ。ありがとうの気持ちが伝わるかな。」など話をしていました。浅茅野自治会会長の玉田さんからは、「掃除をしてくれた気持ちがうれしい」と、話がありました。今回の活動を通して子どもたちは、身近な社会に関わる大切さを学び、人に感謝したり、思いやりの心を育んだりするいい機会となったのではないかと思います。  今後とも、学校の教育においては、家庭や地域社会での体験活動でお世話になります。今後ともご支援・ご協力をお願いいたします。

「子どもたちに作物を植える体験をさせてあげたいね」 職員室の話題から

写真:1枚 更新:2022/12/06 浅茅野小学校

 新学習指導要領では、自然の大切さや他者との協働の重要性を実感するための体験活動が重視されています。生活科や理科では、花や作物の成長について学んだり、5年生の社会科では、米作りの盛んな地域について学習したりします。各学校では、鉢に花を植えて観察したり、校庭の畑に作物を植えて収穫したりします。しかし、授業中は、学ぶ内容がきまっているので、毎日の水やりや草取りは朝早くに行う(浅茅野小学校は、児童全員が8時のバス登校で難しい)のが一般的です。また、夏休みには、水やりや草取りの当番を決めたり、教師が出勤して行ったりします。管理や手間がかかるので、最近はテレビやインターネットを見ながら、食物の成長を学ぶ機会が増えています。そんな中、職員室で「子どもたちに作物を植える体験をさせてあげたいね」という声がありました。浅茅野自治会会長の玉田さんに相談すると、快く引き受けてくだいました。 当日は、最初に玉田さんが耕運機で畑を耕してくださいました。その後、「北海道に入植した人が最初に植えた作物がいもとそばであること」「たねいもの芽の残す切り方」について話がありました。子どもたちが実際に包丁を使って、たねいもを切る体験をしました。その後、玉田さんが、畑の1列目にいもを植える間隔や肥 料の入れ方など、説明しながらやって見せてくださいました。2列目は、子どもたちが自分たちで教えていただいたように植える番です。子どもたちは、自分の仕事を見つけて、てきぱきと行っていました。先生方が指 示をしなくても自分で考えて、行動している姿がうれしく思いました。他の畑の場所には、枝豆とトマトを植える予定です。作物を育てることは、手間がかかりますが、収穫するまで、お世話をがんばってほしいで す。子どもたちは、自然に触れる機会を体験しながら、感動したり、驚いたりしながら「なぜ、どうして」と考えを深め、実際の生活や社会、自然の在り方を学んでいきます。このような体験は、子どもたちの成長の糧であり、「生きる力」を育む基礎となります。玉田さんには、ご協力していただき感謝申し上げます。今後とも、学校教育においては、家庭や地域社会での体験活動の機会を増やしながら取組を進めてまいります。ご支援・ご協力をお願いいたします。

社会福祉協議会との連携活動 (赤い羽根共同募金)

写真:4枚 更新:2022/03/25 浅茅野小学校

浅茅野小学校の児童は、地域への愛着が強く、小さな子やお年寄りを思いやる心を素直に表現できます。こうした素養は、のどかな村での暮らしや様々な奉仕・体験活動の積み重ねで育まれたものです。 コロナ状況下、活動を見直し、標語や感謝の手紙交流など、できる範囲で活動してきました。その中でも、子から親へ感謝の句を伝える親守詩は保護者・地域の方々からの喜びの声・反響が大きく、作成した句はカルタにして保護者・地域に配布しました。また、子供会や遊びの広場などの地域行事で「ペップかるた」を通じた交流が生まれました。自分がつくった句で遊びを楽しむ、感謝のペップカードを渡すなど、様々な活動を通して、前向きな言葉かけを意識すること、互いに良いところを認め合う関わりが習慣化してきています。 花壇整備や草取りなども、大がかりな奉仕作業や当番ではなく、普段の授業の合間をみて少しずつ行い、児童自らが意識的、継続的に楽しくボランティア活動に触れる関わりを大切にしています。また、タブレットを活用して遠足のお礼の手紙を作成するなど、学習に関連させた活動を織り込み、授業の学びが社会の人々に伝わっていく喜びを実感できるような工夫をしています。また、資源回収やクロスカントリースキーコース整備に関わるPTA・CSの活動、地域の方によるキャリア講話など、大人が社会の役に立つ活動に参加している姿を伝え、子供のボランティア意識が高まる働きかけをしています。 令和3年度は花壇造成を中心に活動に際しての車両使用料や消耗品の購入等に募金を活用させていただき、充実した「心を育てる」ボランティア活動を進めることができましたことに、心から感謝申し上げます。 ①「花いっぱい運動」                   ②「ペップかるた」  親守詩 ~子供から親へ575で感謝を伝え、親は子へ77で返歌をよむ 子)お母さん いつも笑顔を ありがとう 親)みんながいるから 笑える日々よ   337ペップトーク ~337拍子で前向きになれる励ましや感謝の言葉を詠む 「どんな ときも ゆうきをだして」 【ペップカルタ交流】地域の会館で「遊びの広場~言葉・落語ワークショップ」を開催。大人・子供20名が集まり、「ペップかるた」で交流しました。保護者や民生児童委員さんが句を読み、イラストを手がかりに小さな子も一緒に札を探し、札をとったら下の句を読みあげるなど、言葉遊びを楽しみました。