校長あいさつ
第32代 浅茅野小学校長 芳 賀 重 紀
雄大な自然に囲まれた浅茅野地区は、開拓当時、道庁より附与を受け組合牧場と称されました。その後、鉄道の開通や木材の好況などにより浅茅野駅周辺に200余戸の市街地を形成しました。本校は大正6年10月私立拓北教育所として創立されました。昭和22年4月に浅茅野小学校と改称され、平成29年に開校100周年を迎えました。現在、校区には90戸程度あり、学校の南側には酪農地帯が広がっています。これまで1299名の有為な人材が巣立ち、郷土はもとより日本の発展のために各界で活躍されています。
近年のグローバル化の進展やICT・IOT技術の到来に伴い、子どもたちを取り巻く環境が急激かつ複雑に変化し続けています。子どもたちがこれからの時代をたくましく生き抜くためには、急速な時代の流れに敏感に反応する力、学習指導内容に留まらない幅広い知識と実践、価値観の変化に柔軟に対応する力、成果を客観的に評価する力、科学的根拠に基づいて論理的に判断・行動する力が必要となります。Society5.0に向けて、情報科学系教育体制を充実させ、技術革新や価値創造の源となる飛躍知を発見・創造する人材や新たなビジネスを創造する人材の育成が求められています。そのため、文部科学省からは、令和の日本型学校教育「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指し、ICTを効果的に活用しながら、個別最適な学びと協働的な学びの充実が示されています。
浅茅野小学校の令和5年度の重点目標は、「見通しをもって 意欲的に学び続ける子の育成 ~全力で挑戦する学校~」です。教師が知識や解決策を提示するのではなく、子どもたちがもつ知識や発想をもとに、試行錯誤しながらも、自力解決できる力を育てたいと考えています。子どもたちが、自己調整をしながら、見通しをもって解決できるようになれば、意欲的な自学学習(家庭学習)へと結びつきます。学校では、一斉一律授業スタイルからの脱却、個人の能力・関心に応じた学びの場の確保、地域の人的・物的資源の活用に取り組みます。キャッチフレーズは、笑顔・愛・挑戦です。子どもたちが、小さな「わかる」「できる」体験をたくさんすることで、自己肯定感が高まり、挑戦する気持ちになります。笑顔と愛につつまれた環境で、何にでも挑戦できる子どもたちを目指して、教職員一同全力で取り組みます。