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「子どもたちに作物を植える体験をさせてあげたいね」 職員室の話題から

写真:1枚 更新:2022/12/06 作成:2022/12/06 浅茅野小学校
 新学習指導要領では、自然の大切さや他者との協働の重要性を実感するための体験活動が重視されています。生活科や理科では、花や作物の成長について学んだり、5年生の社会科では、米作りの盛んな地域について学習したりします。各学校では、鉢に花を植えて観察したり、校庭の畑に作物を植えて収穫したりします。しかし、授業中は、学ぶ内容がきまっているので、毎日の水やりや草取りは朝早くに行う(浅茅野小学校は、児童全員が8時のバス登校で難しい)のが一般的です。また、夏休みには、水やりや草取りの当番を決めたり、教師が出勤して行ったりします。管理や手間がかかるので、最近はテレビやインターネットを見ながら、食物の成長を学ぶ機会が増えています。そんな中、職員室で「子どもたちに作物を植える体験をさせてあげたいね」という声がありました。浅茅野自治会会長の玉田さんに相談すると、快く引き受けてくだいました。
当日は、最初に玉田さんが耕運機で畑を耕してくださいました。その後、「北海道に入植した人が最初に植えた作物がいもとそばであること」「たねいもの芽の残す切り方」について話がありました。子どもたちが実際に包丁を使って、たねいもを切る体験をしました。その後、玉田さんが、畑の1列目にいもを植える間隔や肥
料の入れ方など、説明しながらやって見せてくださいました。2列目は、子どもたちが自分たちで教えていただいたように植える番です。子どもたちは、自分の仕事を見つけて、てきぱきと行っていました。先生方が指
示をしなくても自分で考えて、行動している姿がうれしく思いました。他の畑の場所には、枝豆とトマトを植える予定です。作物を育てることは、手間がかかりますが、収穫するまで、お世話をがんばってほしいで
す。子どもたちは、自然に触れる機会を体験しながら、感動したり、驚いたりしながら「なぜ、どうして」と考えを深め、実際の生活や社会、自然の在り方を学んでいきます。このような体験は、子どもたちの成長の糧であり、「生きる力」を育む基礎となります。玉田さんには、ご協力していただき感謝申し上げます。今後とも、学校教育においては、家庭や地域社会での体験活動の機会を増やしながら取組を進めてまいります。ご支援・ご協力をお願いいたします。