2021年9月の記事一覧
「いじめ0の学校」をつくる子供たちの姿
本日の児童総会は、「ライブ感覚」でとても刺激的でした。
前期の振り返り、後期の活動方針の演説。発表者は原稿をみません。
また、質問・意見が出た際は、その場で考えて発表していました。
「答弁を棒読み」になるような、お膳立てはしません。
子供達は真剣です。脳が活性化している様子が表情・手の挙げ方などから伝わってきます。
たてわり班で清掃しているため1・2年生も総会に参加します。
児童会のことがよくわからない中でも、しっかり話を聴いています。
何を言ってもいい、互いを認め・励まし・共感する関係性があるからこそ、できることだと実感します。
後期三役が立てた活動目標。
「相手のことを思いやって、楽しい学校をつくろう」
これはどういうことか、改めて子供に問いかけました。
直接的な問いはしません。
AならB、BならAと違う視点で語りかけます。
「この学校には、いじめがあると思う人?」
挙手0人でした。
自信をもってこの学校にはいじめがないということを言える子供の姿。
それを認めます。
もう一歩、突っ込みます。
「では、大人の社会には、いじめがあると思う人?」
あるが半数。ないが半数。
子供なりに世の中をしっかりみていることがわかりました。
「人の心の中には、誰もがいじめの芽をもっていると思います。」
「だから、児童会で集会など楽しくなるような活動をすることが大切なんです。」
子供の純粋無垢な眼差しを感じます。
「今、大人は何をしているかを伝えます。」
「昨日、地域の方が大きな機械でクロカンコースの草刈りをしてくださいました。」
「お仕事があって大変なのに、合間をみてお手伝いすることはなかなかできることじゃありません。」
「そういう人の支えがあって、皆さんは特別にクロスカントリースキーが体験できるということを知っていてほしい。」
「学芸会などで会ったときには、「ありがとうございます。」とお礼の言葉を伝えましょう。」
いじめ0の学校をつくる子供たちは、自分の言葉で人に感謝を伝えることができると信じています。
心からのペップトークで。
今日も、学芸会の「認め合い活動」のステキ言葉が増えています。
子供たちの素直な姿が、世の中で仕事に向かう大人のプラスのエネルギーになることを願っています。
音楽パート練習~小さな「できる」実感
「おはようございます!」
澄み渡る秋晴れの連休。3日ぶりに全校児童が元気に登校し、学校に賑わいが戻ってきました。
学芸会にむけた全校器楽の練習がありました。
それぞれのパートに分かれて、リズムにあわせて音を奏でました。
今年の演目は「シング シング シング」。
スイングジャズのアルバムでトップに紹介されるなど、お馴染みのメロディーですが、子供にとっては初めて体験。
息の合った演奏をするには、演奏者の一人一人が、リズムにのることが求められます。
ピアノとバスマスターは息がピッタリ。
本番まで3週間、最後まで演奏できることに驚き、話しかけると、
「毎日、家で練習しているよ」
と教えてくれました。
大太鼓、タンバリンは1年生が初挑戦。まだ、ぎこちなさはあるものの、先生の合図をよく見て、体で拍子をとりながらあわせています。
その横で、6年生が小太鼓で正確なリズムを刻み、1年生をリードします。
キーボード、鉄琴、アコーディオンの3人があわせる場面です。
休符や8分音符が続く難しい部分では、高学年が一緒に弾いてサポートするなど、お互いに協力して練習していました。
最後まで演奏ができたとき、低学年はニッコリ笑顔、「できた!」喜びが伝わってきました。
リコーダーは2つのパートに分かれています。すでに全員が正しい音程で演奏できるようになっていました。難しいリズムを刻む部分を1人ずつ確認する練習では、友達の演奏をしっかり聴く態度が立派でした。
練習が終わった昼休み、
「学芸会 認め合い活動」の掲示版には、
友達の頑張ったことを見つけたときに貼り付ける音符のシールが増え、
「さいごまでできたね。」「あきらめないで最後までがんばれ!」
と励ましの言葉を書いたカードが貼られていました。
苦手なことがあっても、困難に立ち向かう「折れない心」を身につけること。
仲間と認め合い、支え合うことで自信をつけること。
1人で直向きに準備・練習に向かう「ねばり強さ」。
それぞれが、毎日の授業で小さな進歩を積み重ねています。
大切な方々に自分の成長の姿を届ける「晴れ舞台」に向かって。
支援員さんとのお別れ会
昨年から約1年間おつとめいただいた支援員さんがご退職されることになり、放課後、子供たちがお別れ会を企画してくれました。
遊び企画では王様ドッジボールを楽しみました。
その後、子供たちからお別れのメッセージや花束を贈呈。
支援員さんからは手作りのカードとマスコットがプレゼントされ、子供達は感激していました。
バス通学の子供たちは授業が終わったあと、開放感あふれる時間を「お楽しみタイム」と称して、
支援員さんに「遊ぼう!」と声をかけては、安全を見守ってくださいました。
別れを惜しむ子供達はバスが来るギリギリまで、ジャングルジムの周りで取り囲み、話しかけていました。
転勤や退職などの折り、子供達と過ごしたことはかけがえのない貴重な時間だったと気付かされます。
出会いと別れは人生につきものです。
寂しさを抱きつつ、子供達もまた、一歩ずつ成長していくことと思います。
これまでの多くの愛情を子供たちに注いでいただき心から感謝申し上げます。
新天地での生活とご活躍をお祈りしております。