カテゴリ:授業の様子
参観日、PTA総会
4月23日(土)に参観日、PTA総会が実施されました。子ども達は、保護者の前で少し緊張気味でしたが、一生懸命に先生の話に耳を傾けていました。保護者の皆様には、お忙しい中ご参加いただきありがとうございました。
令和4年度の教育活動が始まりました
始業式・入学式から2週目が経過したところです。子どもたちは、学校生活にも慣れてきて、自分の考えを話しながら授業を頑張っています。写真は3時間目の授業の何気ない一コマです。だんだんと疲れてきたところですが、子どもたちには、ねばり強くがんばって、「わかる」「できる」笑顔をたくさん増やして自信を付けてほしいです。
未来のまちをつくる子供
3/14本校5・6年児童が制作した動画が猿払村YouTubeで公開されました。
企画政策課の出前授業に始まり、いちご施設栽培の見学、参観日での一次発表、とステップを踏み、ロングランで取り組んできました。
従来の教師主導から児童主体の学習へ授業スタイルを移行する過程で生まれたPR動画です。
未来のまちをつくる子供の発想をアウトプットする一つの形として、各所で何か参考になれば幸いです。
<紹介文>
猿払払村立浅茅野小学校(あさじのしょうがっこう)の5~6年生の子どもたちが、猿払村が「農業」を新たな産業とするために取り組みを多くの人にPRしたいと、「猿払産イチゴのPR動画」を制作!!
制作に必要となる事業の情報を学習するため、役場職員による授業の実施や実際にイチゴ栽培を行なうビニールハウスへの見学・収穫作業の体験を行いました。
また、動画制作にかかる【企画・撮影・編集】までを同校の児童が全て行っています。
みなさん、ぜひご覧ください!
<「猿払産イチゴ」を全国へ届けたい!>
『イチゴの栽培なぜ始めたの?』(地域の明るい未来を考える学習)
本校はコミュニティ・スクールとして、地域人材・資源を活用したカリキュラム開発を進めています。
その流れを組み、5・6年生は総合的な学習の時間で、新たな視点で地域教材を取り上げました。
今回とりあげたテーマは、猿払村の新たな産業として期待されている「イチゴ栽培」です。
学習のゴールは、「猿払村のイチゴPR動画をつくろう」です。
地域の良さを周囲に知らせる活動を通して、生活と結びつけて考え・関わりをもたせ、自分事として地域の未来を思い描く力(=想像力)を育成することを狙っています。
R3重点目標は『想像できる子の育成』です。
つまり、学習指導要領で示されている「未来を切り拓く力」に直結する学習プログラムです。
手始めに、11/1(月)、村のプロモーションをすすめている企画政策課の方を講師に招きガイダンス授業を行いました。
猿払村の概要では、人口2741人の小さな村でありながら、2018年の市町村別所得ランキングで☆全国4位☆に入ることを知り、一同ビックリ!
基幹産業の漁業、酪農の発展の歴史や現状について改めて知りました。
そして、イチゴ栽培がなぜ始まったのかについては、興味津々の様子で話に聞き入っていました。
学習後、子供達が伝えたいことを話し合ったようです。
人口減少社会の中で、「村の人口を増やすため」については取り上げたいとのこと。
「地方創生」の今を感じて、自分事として目的意識をもって学習に向かう姿がみられました。
授業の終わりには、村の特産品や美しい自然・風景の写真も紹介され、子供たちから「わあー」という歓声が沸きました。
自然豊かな猿払村のグルメの反響は全国津々浦々にも届いているようで、ふるさと納税にも反映しているとのことです。
詳しい授業の様子は、講師のnoteで紹介されています。お時間あればご覧いただければ幸いです。(タイトルの長さに「熱い思い」が込められています)
「小学校の総合的な学習で、新産業創出プロジェクトについて講話させていただいた話。子どもたちの最終到達点はイチゴのPR動画制作なので楽しみ!!!」
新ALTと英語で遊ぼう!&ゲスト講師による絵画特別授業
新しいALTのギャレットさんが来校されました。
まず、3年生の外国語活動からスタート。
子供と仲良くなってほしいと考えて、シャンティルさんが出会いの演出をサポートしてくださいました。
「どんな人かな?」などとワクワクしている子供達の喜びが伝わってきます。
1・2年生は、「英語で遊ぼう!」と声をかけ体育館へ。
大人顔負けの”ネイティブ発音”でゲームを一緒に楽しむ姿。
遊んでいる中でも、コミュニケーション力が試されます。
そんな中で、昨年に引き続き、絵画教室をされている千葉幸恵先生による絵画特別授業が始まりました。
3年生は自画像で表情を豊かに表現する工夫にチャレンジしました。
一つの色を置くだけでも、その一筆に「人生をかける」瞬間があります。
描いた輪郭の線は、その「歩み」であり、積み重ねた努力の結晶です。
子供の努力を認め、「それを生かす」声かけがされる中で、
次第に濃淡がつき、表情が変化していきました。
小さな挑戦を積み重ねて、自信をつけていく子供の成長が、「マスターピース」(傑作)となっていくことと思います。
これらの絵画は、11月6日村の文化祭にあわせて行われる児童生徒作品展へ出品予定です。
3年社会見学クイズ発表会(地域連携でつくる「協働的な学び」の楽しさ)
7月1日、3年生は「モーモー探検隊」と称して社会見学に出かけました。
「牛乳と土の館」では、猿払牛乳が生産している様子をみました。手作業で一本ずつミルクが充填されていました。週2回、給食に提供されているので、子供にとっては身近に感じるものですが、市販価格は200ml一本200 円と高価です!学習する中で、いつも猿払牛乳を飲んでいる「当たり前」は、とても「有り難い」ことと気がつく日がくることでしょう。
こういう現実を大人が説明して教えるか、子供が自分で気がつくように仕向けるかで、学びの質の高まりと主体的な行動変容が起きる度合いが変わってきます。
いただいた「さるふつアイスクリーム(バニラ)」を味見。
アイスの原料となるミルクをしぼる場面を想像しながら、「北の大地」へ牛舎見学に向かいます。
足を消毒して、はじめにみたのは、生まれてまもない子牛でした。
「かわいいー」
そして、6ヶ月くらいたった子供の牛が自分でミルクを飲みに行く機械や、1年たった牛へと成長する過程をみて、大人の牛舎へ。
自動搾乳ロボットには驚きました。話には聞いていましたが、実際にみると多くの発見がありました。
最初に絞った乳は塩分が入っていて捨てられるようになっているとか、機械の動きをみながら解説していただきました。(案内してくださったのは、CS委員さんです。)
途中、動き出す機械をみて、「先生、そこ危ないよ」と、既に知っている子が教えてくれました。
幼い頃から、こうした環境を身近に感じて生活する子供の未来を想像するに、いったいどんな世の中で生活していくのだろうとワクワクしてしまいます。
そして、14日、見学後に調べた内容をまとめてクイズ発表会をしました。
例えば、「北の大地のバルククーラーに羽根はついているか?」という○×問題。
見学したので知っているかと思いきや答えが分かれました。
実際には、羽根をみたわけではなく、牛乳を冷やしてためておくタンクをみただけです。説明をメモしたことをもとに、問題をつくったことがわかります。
解説では、羽根が回って牛乳を撹拌することで品質を保っていることを伝えていました。
また、別の問題では「ホモゲナイズ」、「ノンホモゲナイズ」とか専門用語も飛び交います。
酪農地帯に生きる子供たちの基礎知識の高さに頼もしさを感じました。
一人一台タブレット端末が使えるようになり、理科の学習では、観察で撮影した写真を使って「植物図鑑」をつくるなど、まとめの仕方も多様化。すぐに使いこなす子供の物覚えのはやさには驚かされます。
しかし、今回の学習のまとめは、あえてアナログを選択。めくりカード方式で掲示版に貼り付けることがゴールになっていました。
つまり、便利だからといって何でもかんでもICTを使うのではなく、目的・意図に応じて手段を選択することが大切だという指導を行ったということです。
さて、ここで問題です!
[問]乳の肉の館では、何曜日に猿払牛乳をつくっているでしょうか。
①(木)、(水)、(火)
②(水)、(金)
③(月)、(木)
正解はブログ記事の最後で・・・
問題を出す時、子供達は声のトーンを高くしたり、ジェスチャーをつけたり、まるでクイズ番組に参加しているような楽しさを味わえるような工夫をしていました。
選択肢を出す時に、たくさんの情報があって、聞き手が覚えられない場面もありましたが、「繰り返し」や「部分的に伝える」などの工夫もしていました。
テレビやテロップなどに頼らなくても、音声だけで相手に正しく伝えることをあわせて学習できた場面でした。
振り返りでは「解説が大切だね」など気付きを発表し、お互いの良いところを認め合う場面が素敵でした。
授業の最後に少し時間をもらったので、
「バルククーラーでは、ホモゲナイズしているの?」と出題。
すると、「ええっ!」との反応。うーん、と唸って考えている子もいます。さて、正解は・・・、
「見学で質問できなかったから、答えを知らないのです。」と言うと、ずっこけていました。
時には、子供と一緒に先生も学ぶ姿勢がみせることが、学びを深めるきっかけになると考えています。
酪農地帯のプロフェッショナルな子たちですから、きっと、夏休み中に、調べてくれるだろうと楽しみにしています。
[クイズの答え]③
<子どもの解説>「 牛乳は月曜日、木曜日の午前8:30から作っています。さるふつ牛乳はその作った次の日の火曜日と金曜日の給食や道の駅で売られています。」
他に、猿払村では鬼志別の「Kマート」、浜頓別町では「ララック」で購入できます。
旅行で来られる際は、参考にしてくださいね。
自分に勝ったマラソン大会
運動会が終わり一週間。体力の回復を待って、マラソン練習が始まりました。
先週のコース試走では、子供と一緒に1.2kmコースを走ってみました。
ほぼ平坦なコースです。校舎と森の間の草むらは、ややアップダウンがあり、ワイルドな感覚を楽しめます。
先頭の6年生は、しっかりとした足取りで、1km5分ペースでも後をついてきました。
すれ違う子供たちに、「ナイスラン!」「マイペースでいいよ」と声をかけます。
後半はバテ気味になったところで担任の先生が伴走する場面も見られましたが、
自分のペースを守って全員が完走しました。
1年生は初挑戦。
走る距離は全員同じですが、経験値が違いますから、はじめはペース配分がよくわからないものです。
そして、闇雲に回数を練習させるだけでは、苦手意識がある子は走るのが嫌いになってしまいます。
マラソンランナーを育てるわけではないので、限られた授業時間の中で、適切な負荷で楽しく、効率よく体力アップが実感できる工夫が必要です。
その小さな工夫の一つは、スタート前にどんな準備をしたら良いか体験させることです。
練習の終わりに、スタート前の心構えについて伝えました。
「30mとか短い距離をダッシュすると心拍が上がって、楽にスタートできます。試してみてください。」
そして、7月9日、迎えた本番。
朝の雨上がり、気温はそれほど高くなく、ランニング日和になりました。
保護者・地域の方々が応援に駆けつけてくださいました。
開会式で意欲づけをしました。
「いよいよ本番です。他人との勝ち負けではなく、練習してきた自分との戦いです。自分のために走ることが大切です。そして、今日、たくさんの方々が応援に来てくださいました。みんなの走りを見て大人は元気になります。自分の力を出し切りましょう。皆さんでご挨拶しましょう。よろしくお願いします。」
そして、スタート前。
準備体操後、跳躍動作と肩甲骨をほぐしてから、
「全力の7割から8割くらいで走りましょう。」
と伝え、20mのダッシュを4回走りました。
その後、ゆっくり歩いて、スタート場所まで移動。
しばしの静寂。号砲が鳴り、スタートダッシュ。
黄色い小旗を振って大人が応援する中、トラックを駆け抜けていく子供。
周回を折り返すとき、すれ違う場面では、互いに刺激になったことでしょう。
応援の保護者の姿を見て、急に速くなる姿も可愛らしかったです。
ゴール前、ラストスパートでは本気の走りを見せてくれました。
遠くからの熱い応援が心に響いていたのかもしれません。
閉会式では、一人一人に完走賞を渡しました。賞状にはタイムが記入してあります。
しかし、自分が練習以上に力を出せたのかどうかがわからず、ゴールした時点では、がっかりしている子もいました。
そこで、次のように伝えました。
「今日のタイムは、みんな、練習よりも速くなったそうです。全員、自分に勝ちました。よくがんばりました。大会は1回きりです。長い人生の中で、いろんな挑戦をする場面があります。今日のがんばりを生かしてください。応援してくださった方々にお礼をいいましょう。ありがとうございました。」
「ありがとうございました。」
子供たちが努力する場面で、価値付けをすること、自信をもたせることが私たちの仕事です。
教室に戻って練習のタイムより伸びたことや、今年の「自己ベスト」を出したことがわかり、子供たちはどんな表情を浮かべたのでしょうか。
走ることが好きになる子、挑戦することが楽しくなる子が増えてくれたらよいなと願っています。