学芸会練習3週目が終わりました。全校器楽「宇宙戦艦ヤマト」も、全校合唱「生きてこそ」も、本番1週間前に、ひととおりの完成を実感することができ、これまでの努力の道のりをふり返ることができました。
「いい発表をしたい」という思いを集団として束ねていくには、「いいチーム・いい仲間として育ち合う」ことが不可欠です。別の言い方をすれば、「集団として育ち合ったときに、本当の意味で感動を届ける発表となる」と言えるでしょう。
練習期間中、仲間同士の中で何もなかったわけではありません。アドバイスが行き過ぎて、文句や批判のようになり、ギクシャクした日もありました。ささいな一言や態度が、誰かを不快にさせたり傷つけたりした日もありました。上達の実感が得られないのを、他者のせいにしようとした日もありました。このようなことをくり返しながらも、その都度立ち止まって、思いを伝え合ったり、考え合ったりしながらここまで来ました。ふり返れば、このような時間も大切であったと思いますし、幾多の摩擦や葛藤を乗り越えて気持ちを合わせていく行為自体が、行事を創り上げていく「成長の過程」でもあると感じています。
学芸会という「媒介」を、自分自身や集団の成長に結びつけようとしている子どもたち。今週の数々のがんばりや、仲間と力を合わせた時間を、「ゆるぎない自信」に変えて、最終週へと歩み続けます。